総務院長の挨拶
-
大韓仏教曹渓宗は、1700年の歴史と伝統を継承している韓国最大の仏教宗団です。釈迦様の教えを基に直指人心、見性成仏、伝法度生を宗旨とし、所依の経典は金剛経と伝燈法語です。参禅修行を基にし、看経と念仏、呪力修行を包容し、通仏教の伝統を形成しております。特に全世界で唯一「安居」という大衆修行の伝統を維持・継承し、夏と冬の各3ヶ月間、約2500人の僧侶たちが参加しています。
世界が認めている韓国仏教は、伝統文化遺産と自然遺産、そして参禅と瞑想、精進料理という仏教の固有性まで調和され、独特の複合遺産の価値を披露しています。韓国仏教が保有する自然、文化、宗教資源は美しい風景と共に韓国の国立公園を形成しており、韓国文化観光の代表的なブランドであるテンプルステイを通じ、世界各国の外国人が韓国仏教文化を楽しんでいます。
曹渓宗は韓国内の他宗教との調和と平和活動を主導的に導き、宗教紛争のない韓国社会づくりに貢献しています。又、知恵と慈悲の心で老人や障害者や労働弱者、移住民など社会的弱者を助け、社会正義を実現し、宗教の社会的な責任を果たしております。環境危機と現代社会で起きる様々なことに積極的に対応し、世の中を清適にし、国民の心を安らかにすることに先頭に立っています。
国籍と理念、そして宗教は違います。しかし、平和と幸福を願う気持ちは一つでございます。大韓仏教曹渓宗は、韓国仏教1700年の歴史と伝統を継承し、慈悲と平和の精神で世の中の友になります。
大韓仏教曹渓宗第37代総務院長 真愚