曹渓宗の教区本寺


寺院

曹渓宗の教区本寺

曹渓宗の教区本寺

直轄教区本寺: 大韓仏教曹渓宗が直接管轄

直轄教区本寺: 大韓仏教曹渓宗が直接管轄

  • 所在地:ソウル特別市鐘路区堅志洞45番地 韓国仏教歴史文化記念館
  • 連絡先:82-2-768-8600、www.jogyesa.kr
曹溪寺は韓国仏教を代表する大韓仏教曹渓宗の総本山であり、大乗の菩薩精神が宿る寺院である。1910年日帝時代に朝鮮仏教の自主化と民族自尊の回復を願っていた僧侶たちにより創建された。国際文化の都市のソウルの中心鐘路に位置する唯一の伝統寺院である。1938年に建てられた大雄殿は全国で最も大きな木造の建物で、ソウル市有形文化財である。24時間開放して一般の市民のみならず外国人も誰でも、いつでも訪れることができる。また、仏教関連の様々なイベントが開かれるところでもある。

第2教区 龍珠寺

第2教区 龍珠寺

  • 設立年:854年(新羅文聖王16年)
  • 所在地:京畿道華城市龍珠路136
  • 連絡先:82-31-226-3488, www.yongjoosa.or.kr
龍珠寺は、新羅文聖王16年に創建され、名高い道場であったが、丙子胡乱の時に消失し廃寺となった。その後、朝鮮時代文芸復興の主役である正祖大王が、非業の最期を遂げた父の思悼世子の冥福を祈るために寺院を再建し、龍が如意珠を持って昇天した夢を見て龍珠寺と名付けた。孝行教育院、孝博物館等を運営するなど、仏教の孝行思想を広く実踐しており、国宝第120号に指定された高麗梵鐘は、800年を経た今も継承されている。

第3教区 新興寺

第3教区 新興寺

  • 設立年:652年(新羅真德女王6年)慈蔵律師
  • 所在地:江原道束草市雪岳山路1137
  • 連絡先:82-33-636-7393, www.shinheungsa.or.kr
新興寺は、韓国の代表的な名山雪嶽山の麓に位置する修行所である。雪嶽山は釈迦牟尼仏が苦行の後成道を得た雪山を象徴する。新興寺が位置している場所は、いかなる災難も及ぶことのない神人の申し子を授けた所であり、そこには統一の念願が込められた東洋最大の靑銅坐仏像がある。山寺の音楽会が催され、自然と仏教文化の調和がよくとれた寺院と評される。

第4教区 月精寺

第4教区 月精寺

  • 設立年:643年(新羅善德女王12年)
  • 所在地:江原道平昌郡珍富面五台山路374-8
  • 連絡先:82-33-339-6800, www.woljeongsa.org
月精寺は、5万の菩薩が常住する仏教の聖地である五台山に位置した五台信仰の本山である。開山祖の慈蔵律師をはじめ、近代の漢岩、呑虚禅師に至るまで名を挙げた多くの善知識たちの禅風がいまだに生きているところである。高麗の石造美術の白眉に数えられる八角九重石塔(国宝48号)、この塔に面して立つ石造菩薩坐像(宝物139号)は千年の歴史を有している。四季折々寺院に蒼い影を落とす樅の林が有名である。

第5教区 法住寺

第5教区 法住寺

  • 設立年:553年(新羅真興王14年)
  • 所在地:忠淸北道報恩郡内俗理面法住寺路405
  • 連絡先:82-43-543-3615, www.beopjusa.org
法住寺は、世俗を離れたところという俗理山の麓にあり、仏様の真理が宿るという名をもつ修行所である。韓国唯一の木塔である八相殿(国宝55号)をはじめ、国宝級の文化財が散在していることから、生きている博物館といわれる。韓国弥勒信仰の代表的な寺院で全仏教徒の支援に支えられ、靑銅弥勒大仏が造られた。

第6教区 麻谷寺

第6教区 麻谷寺

  • 設立年:640年(新羅善德女王9年)
  • 所在地:忠淸南道公州市私穀面麻谷寺路966
  • 連絡先:82-41-841-6221, www.magoksa.or.kr
麻谷寺は、慈蔵律師が創建した忠清南道の代表的な寺院である。高麗の普照国師が再建し、仏法の大道場として法脈を継承している。朝鮮時代には世祖王がこの寺に立ち寄り、霊山殿と書かれた額を授けたことがある。水の流れと山並みが太極形といわれるこの場所は沢里志、鄭鑑録等の書物で戦乱を避けることのできる名所として挙げられるほど山勢が素晴らしいところである。

第7教区 修德寺

第7教区 修德寺

  • 設立年:384年(百済枕流王元年)
  • 所在地:忠淸南道礼山郡德山面修德寺内路79
  • 連絡先:82-41-337-6565, www.sudeoksa.com
修德寺は「修学と德性を練磨する道場」、すなわち禅法を寺院の根本理念として寺院の格を高めてきた。また鏡虚禅師、満空禅師を中心として韓国の近代禅風を起こして1984年には德崇叢林に昇格させた。修德寺には、韓国で最も古い建築物の中の一つである大雄殿(国宝49号、高麗忠烈王34年(1308))がある。また、百済から始まったこの地域の仏教の源流と、時代とともに変化してきた過程がうかがえる本末寺の仏教文化財約600点を所蔵し展示している槿域聖宝博物館がある。

第8教区 直指寺

第8教区 直指寺

  • 設立年:418年(新羅訥祇王2年)
  • 所在地:慶尚北道金泉市代項面直指寺路95
  • 連絡先:82-54-436-6174, www.jikjisa.or.kr
寺院名は直指人心見性成仏という禅宗の教えに由来するという。朝鮮時代の国難と日帝時代を経て衰落したが、1960年代の緑園和尚によって60ケ棟を超す伽藍が再建された。宗団最大の僧伽教育施設を保有しており、行者教育をはじめ僧伽教育の中心道場と位置づけられている。

第9教区 八公叢林桐華寺

第9教区 桐華寺

  • 設立年:493年(新羅炤知王15年)
  • 所在地:大邱広域市東区桐華寺1路1
  • 連絡先:82-53-982-0101, www.donghwasa.net
桐華寺というお寺の名は、お寺を再建する時、冬の季節であったが、桐の華が如何にも吉兆の如くに咲いていたので、桐の華が咲く寺という意味に改称されたことに由来する。お寺では統一を願う薬師如来仏の製作、寺院の法統継承、その志を称える開山大祭、八公山で戦争の時に亡くなった護国英霊の遷度斎を行っている。ここには宗立基礎禅院がある。(宗立:曹渓宗で立てたものをいう。)

第10教区 銀海寺

第10教区 銀海寺

  • 設立年:809年(新羅憲德王元年)
  • 所在地:慶尚北道永川市淸桶面淸桶路951
  • 連絡先:82-54-335-3318, www.eunhae-sa.org
銀海寺は、教区本寺中、本尊仏に阿弥陀仏を安置する弥陀道場として有名である。仏、菩薩、羅漢等が重々無尽に散在する樣子が、あたかも銀色に輝き舞う雄壯な海の如く、極楽浄土のようだということから銀海寺と名づけたという。「宗立僧伽大学院」がある寺院でもある。

第11教区 仏国寺

第11教区 仏国寺

  • 設立年:528年(新羅法興王15年)
  • 所在地:慶尚北道慶州市仏国路385
  • 連絡先:82-54-746-9912, www.bulguksa.or.kr
仏国寺は、世界文化遺産に指定されている寺院であり、釈迦塔と多宝塔をはじめ、数多くの国宝と宝物文化財を所蔵している。毎年、国内や外国からの数百万を越す訪問者たちが仏国寺を訪れている。また、現在の仏国寺は、講院と禅院で数多くの僧侶が修行する道場でもある。

第11教区 仏国寺

第12教区 海印寺

  • 設立年:802年(新羅哀莊王3年)
  • 所在地:慶尚南道陜川郡伽倻面海印寺路122
  • 連絡先:82-55-934-3005, www.haeinsa.or.kr
海印寺は、新羅時代の華厳十刹の1つであり、ユネスコ指定の世界文化遺産である蔵経板殿と仏様の八万四千の仏法が彫られた八万大蔵経が納められている法宝のお寺(宗刹:曹渓宗の代表的な寺院、三宝寺刹のこと)である。龍城、古岩、慈雲、性徹、日陀、慧岩禅師といった時代の高僧大德が住したこともあり、禅風を奮い起こしてきた韓国仏教の宗家の寺である。

第13教区 双磎寺

第13教区 双磎寺

  • 設立年:723年(新羅聖德王23年)
  • 所在地:慶尚南道河東郡花開面双磎寺59
  • 連絡先:82-55-883-1901, www.ssanggyesa.net
真鑑国師が中国留学を終えてから持ち帰った茶の種を智異山一帯に蒔き、再建した伽藍である。それに真鑑国師が仏教音楽の梵唄を初めて広めたところである。新羅時代の学者崔致遠が直接文を作り書いた真鑑禅師碑(国宝第47号)が大雄殿の傍に立っている。また茶の故鄕として十里に及ぶ桜の並木と仏日滝が有名である。近くの七仏寺の亜字房では、精進する僧侶たちの熱気を感じることができる。

第14教区 金井叢林梵魚寺

第14教区 梵魚寺

  • 設立年:678年(新羅文武王18年)
  • 所在地:釜山市金井区梵魚寺路250
  • 連絡先:82-51-508-3122, www.beomeo.kr
梵魚寺は、海印寺、通度寺と並んで嶺南の三大寺院として嶺南仏教の中心軸を成している。境内には、宝物第434号に指定された大雄殿をはじめとして、三重石塔(宝物250号)、幢竿支柱、一柱門、石灯などの文化遺産がある。義湘大師から近代の東山禅師に至るまで数多くの高僧を輩出し、山内には金魚禅院をはじめ、多くの禅院が運営されている。

第15教区 霊鷲叢林通度寺

第15教区 通度寺

  • 設立年:643年(新羅善德女王15年)
  • 所在地:慶尚南道梁山市下北面通度寺路108
  • 連絡先:82-55-382-7182, www.tongdosa.or.kr
通度寺は、五大寂滅宝宮の一つで、唐から持ってきた真身舎利と金襴袈裟を祀っている仏宝宗刹である。通度寺という名前は、この寺の位置する山の姿が、仏様が説法された印度の霊鷲山の姿に通じているからということ(此山之形通於印度霊鷲山形)、また僧侶になりたいものなら必ずこの戒壇を通過しなければならないという意味で名づけられたと言われており(爲僧者通而度之)、最後に、全ての真理を会通して一切衆生を済度するという意味から通度と称した。鏡峰禅師が住した寺院として知られており、山内に約20あまりの庵が属している。聖宝博物館を模範的に運営している寺院でもある。

第16教区 孤雲寺

第16教区 孤雲寺

  • 設立年:681年(新羅神文王元年)
  • 所在地:慶尚北道義城郡丹村面孤雲寺路415
  • 連絡先:82-54-833-2324, www.gounsa.net
弧雲寺は、華厳宗の始祖である義湘大師によって創建された寺院である。500メートルにも至る松林が生い茂っている寺院で、新羅の孤雲崔致遠がここに住したことより、高雲寺から孤雲寺と改称したという。

第17教区 金山寺

第17教区 金山寺

  • 設立年:599年(百済梵王1年)
  • 所在地:全羅北道金堤市金山面母岳15ギル1
  • 連絡先:82-63-548-4441, www.geumsansa.org
金山寺は、後百済の始祖である甄萱の流配地であって、高麗の王建に降服した歴史的な場所としても意味深い寺院である。以後、王建が弥勒信仰を民衆の心の中に根付くようにしたと知られ、弥勒第一の聖地となった寺である。韓国内で最も高い木造建築物である弥勒殿(国宝62号)がある。春、山の入り口からお寺へ至る桜の並木は実に見事である。その他にも、母岳祝祭や日暮れのお祭、開山大祭などの行事を行っている。

第18教区 古仏叢林白羊寺

第18教区 白羊寺

  • 設立年:632年(百済武王32年)
  • 所在地:全羅南道長城郡北下面白羊路1239
  • 連絡先:82-61-392-7502, www.baekyangsa.or.kr
白羊寺は、百済の古刹で宗団の五大叢林の中、古仏叢林を構成している。後学の養成で有名な曼菴禅師が出家し、入寂したところである。また、西翁禅師が真愛(チャムサラン)思想を広めたところでもあり、今でもその実踐の一環として無遮禅法会を催す一方、真人(チャムサラム)修行院を営んでいる。

第19教区 華厳寺

第19教区 華厳寺

  • 設立年:544年(百済聖王22年)
  • 所在地:全羅南道求礼郡馬山面華厳寺路539
  • 連絡先:82-61-783-7600, www.hwaeomsa.com
華厳寺は、華厳思想の中心道場で、国と王室の多くの関心を受け、大徳高僧たちが住しながら、韓国華厳の潮流をなした華厳教学の中心寺院である。規模においても韓国で最も大きな寺院であり、彫刻手法が優れた国宝の十二石灯や国宝35号の四獅子三重石塔が統一新羅の歴史を語ってくれる。朝鮮中期の建築樣式をよく保存している国宝第67号の覚皇殿や長さ11.95メートル、幅7.76メートルの巨大な仏画である国宝301号の華厳寺霊山会掛仏幀などは朝鮮時代の華厳寺の姿をよく伝えている。

第21教区 曹溪叢林松広寺

第21教区 松広寺

  • 設立年:新羅末、慧璘禅師 創建
  • 所在地:全羅南道順天市松広面松広寺内路100
  • 連絡先:82-61-755-0107, www.songgwangsa.org
松広寺は、知訥禅師をはじめ、16国師を輩出した僧宝の寺で、韓国仏教の僧脈を継いできた寺院である。国宝56号である松広寺国師殿は、現存する数少ない朝鮮前期の建築物の一つで、僧宝のお寺としての位置がうかがえる。近現代、最高の禅僧といわれる曉峰禅師、九山禅師が住した。庵子には法頂師が清貧な生活を過ごした仏日庵がある。

第22教区 大興寺

第22教区 大興寺

  • 設立年:426年(百済久爾辛王)
  • 所在地:全羅南道海南郡三山面大興寺路400
  • 連絡先:82-61-534-5502, www.daeheungsa.co.kr
大興寺は、4キロメートルにも及ぶうっそうとした林道の絶景で有名な頭輪山の麓に構えられた修行所である。文禄・慶長の役の時、国を守った西山大師の遺品が所蔵されている表忠寺の殿閣があり、十三大宗師及び十三大講師を輩出した道場である。草衣禅師によって発展された茶文化の伝統が伝えられ、週末修練会に参加する一般人の修行活動も活発である。

第23教区 観音寺

第23教区 観音寺

  • 設立年:1905年
  • 所在地:済州道済州市我羅山麓北路660
  • 連絡先:82-64-724-6830, www.jejugwanumsa.or.kr
観音寺は、漢羅山の中腹に位置し、済州仏教を生み出して以来、中心的な役割を担ってきた総本山である。1900年代の初、安蓬廬觀という比丘尼僧が現在の位置に重創し、済州仏教の復興の根本道場となった。民族統一と人類平和のための聖地に生まれ変わるため、聖域化事業が活気付いており、済州仏教の活性化のために努力している。

第24教区 禅雲寺

第24教区 禅雲寺

  • 設立年:577年(百済威德王24年)
  • 所在地:全羅北道高昌郡牙山面禅雲寺路250
  • 連絡先:82-63-561-1422, www.seonunsa.org
禅雲寺は、天然記念物第184号の椿の林に囲まれた素晴らしい自然景観と長い歴史を誇る文化財が散在している修行道場である。文禄・慶長の役後、建てられた大規模の木造建物である大雄宝殿、土造りの大型三仏像、また近代に石顛朴漢永大講伯が住したことで有名である。兜率庵まで続く道には、朝鮮末期に起きた革命・変革運動である東学運動の悲願が秘められた13メートルの磨崖仏がある。

第25教区 奉先寺

第25教区 奉先寺

  • 設立年:1469年(朝鮮睿宗1年)
  • 所在地:京畿道南楊洲市榛接邑奉先寺路32
  • 連絡先:82-31-527-5974, www.bongsunsa.net
奉先寺は、休養林に指定された光陵に面している修道道場で、朝鮮時代の以後、教宗本寺としての伝統を継承している。近代、大講伯の耘虚と月雲禅師の願力によって訳経事業と後進養成に邁進しており、特にまた軍布教においても大きな役割を果たしている。現在、使用されている梵鐘の中で 最古の奉先寺大鐘と王室発願の掛仏が有名である。

軍宗特別教区

軍宗特別教区

  • 設立年:1968年初となる軍僧5名の派遣、軍布教活動開始
  • 所在地:ソウル市龍山区龍山郵便局私書箱83号
  • 連絡先:82-2-749-8646, www.gunindra.com
軍宗特別教区は大韓仏教の未来を先導する若い軍仏徒の養成を目的に設立された。「韓国仏教の未来、軍仏教」をスローガンに軍布教、教育、文化、福祉、保育、奨学事業および信徒組織や管理、軍寺院の建立および維持運営、軍僧人材育成および管理、軍布教後援会組織および管理等軍布教の専門家、体系化、活性化のための事業を行っている。

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