「寺院で鳴り響く読経の音、人々が祈る姿、そして経典を書き写す姿がとても印象的でした。参加者たちが韓国で一番気になったのは韓国の伝統文化でした。今日の体験は韓国での経験の中、何より記憶に残ると思います。」（ウィリアム）

「今日の経験を一つの単語で表現すると、「リラックス」です。 まさに全身が楽になる瞬間でした。お寺いっぱいの香り、穏やかに響くシンギングボウルの音、繊細に彫刻された屋根と微笑んだ僧侶まで、すべてが最高でした」（グレイシー）

2023セマングム世界スカウトジャンボリー大会が終わった。大会は猛暑と台風、準備不足などで「愉快な宴」・「楽しい遊び」という語源とは異なり、跛行を繰り返した。しかし、曹渓宗が腕をまくり、世界各国から集まった4万3000余人の参加者たちに韓国伝統文化と仏教の優秀性を知らせ、楽しい思い出をプレゼントした。

8月7日、曹渓宗総務院長の真愚僧は世界スカウトジャンボリー大会が開かれた全羅北道扶安のセマングム現場を訪ね、「大会が円満に終わるよう支援する」と約束した。以後、総務院長はテンプルステイ広報館を訪れ、プログラムに参加した隊員たちを激励し、「テンプルステイを通じて韓国仏教の伝統文化を経験し、理解するのに役に立ってほしい。この経験が皆さんの人生に忘れられない思い出になることを願う」と楽しい時間を与えることを約束した。

曹渓宗は、8月5日、全国の寺院に方針を伝え、170余個の伝統寺院の門戸をオープンし、仏教文化を体験できるプログラムと宿泊を提供することにした。約20年間テンプルステイを通じて全世界の人々と疎通したノウハウを生かし、世界の青少年たちに思い出を作ってあげるという趣旨である。

高敞禅雲寺は境内に日よけ幕を設置し、氷区域を作って暑さを冷やす空間と瞑想、茶道など伝統仏教文化を体験する時間を設けた。金堤錦山寺も渓谷水遊びプログラムを運営し、食事と休息を提供した。扶安内小寺は伝統仏教文化体験プログラムを運営し、世宗永平寺はブルガリア代表団に落花行事、梵唄など韓国仏教文化の真髄を見せた。

曹渓寺は英国スカウト隊員たちにシンギングボウル瞑想や線香供養、「ハングル般若心経」写経などのプログラムを提供した。隊員たちは、「最も意味深い瞬間であった」と話した。国際運営要員ベス氏は、「曹渓寺での時間は青少年の成長に大きく役立つだろう」と話した。水原鳳寧寺、江華電灯寺、江南奉恩寺など、他の伝統寺院もドイツ・カナダ・イタリア・アルゼンチンなど世界各国から韓国を訪れた隊員たちを迎えた。

英国から来たセリア隊員（18）は、「満開した蓮の花や、人々の中でも鮮明に聞こえる風景の音がとても美しかった。自ら線香をあげ、心が静まるシンギングボウルを体験すると、なぜ仏教を平和の宗教と言うのか分かる気がする」と感想を伝えた。

一方、一部の隊員たちは出家について問い合わせたりもした。 法住寺によると、テンプルステイを体験したドイツのスカウト隊員のうち、8人は自発的に剃髪し、出家の意志を示した。隊員たちは、「生命に対する尊重と平和の大切さを感じる機会になった」とのべ、「山中に位置する韓国寺院の生活はドイツで感じられない経験と感動を経験できて嬉しかった」と話した。